◉喜咲屋TV-kisayatv 『風鈴の音色に導かれて 京都・松尾大社Vlog』はこちら
先週まで所用で京都に滞在していました。
丁度台風14号が九州に近づいてきた頃に帰宅しましたが、京都は残暑がきびしく九州にも増して暑いのには驚きました。
京都は第50代桓武天皇の頃(8世紀)に平安の都として作られました。
それ以前の平城京、長岡京での天変地異や流行病いなどの災いを遠ざけるために風水の四神相応(北を玄武、東を青龍、南を朱雀、西を白虎)の考えに適した土地に平安京を作ったそうです。
背後に山、全面に水、東西の丘陵地から囲まれるこの地を、水を得て、風を防ぐという風水上の気が溜まる土地として選定したと言われています。
そして、今回の京都から帰る当日に西の白虎になる嵐山の松尾大社を訪れました。
松尾大社は5世紀ごろ日本に渡来し嵐山一帯を拠点にした秦氏が創建した神社で、背後の松尾山をご神体として崇めてきたそうです。
秦氏は桂川の河川改修や絹織物、酒造りなど現在の京都の産業に大きく関わってきた氏族で、それにちなんで境内には沢山の酒樽が奉納されていましたし”樽うらない”という不思議な占いもありました。
そして、白虎占いなるものを買っておみくじを引いたところ見事『大吉』でした!
境内の門をくぐると壁や御手水の屋根に沢山の風鈴が吊り下げられていました。
柔らかい風がそよぐたびに風鈴の音色が響き渡り、肌を通してそれが心に振動してくるようなそんな感じがありました。
また本殿の裏には大きな岩が露出しており、その岩がものすごく存在を主張しているようでこの岩を秦氏は磐座として信仰していたんじゃないだろうかと想像してしまいました。
神社のサイトを見ると元々松尾山の頂上に磐座があり神が降臨した場所として祀っていたそうですが、過去の台風により一般者の入山は禁止になったとか。
その代わりに本殿裏の倒木を除去したらこの大きな岩盤が現れたそうです。
それまで知られていなかったこの大きな岩は、台風を使って我を祀れと言わんばかりに現代に現れたんじゃないかと思いました。ここだったら山に登らなくても境内に入ると目の前に見えますから神様を拝むことはいつでも出来ますね!
あまり調べもせずに唐突に参拝したために、滝だとか資料館だとか見所が沢山あったことを知らずに神社を後にしました。とてもいい神社だったのでまた行きたいと思い、次は今回見落としたところをしっかりとみたいなという思いで神社を後にしました。
コメント